議会は、質疑し討論する場です。議員が議案に反対するときは、議会できちっと反対意見を述べた上ですべきだと思います。それは、議員は村民の代表として、村民の皆さんに対して説明責任があるからです。議員の皆さんには、なぜ反対したのか、村民の皆さんに説明責任を果たしていただきたいと思います。
否決された3つの議案
この3つの議案は、これから、過過疎地の大桑村が厳しい地域間競争に負けずに生き残っていくために、実現しなければならない大事なことだと思います。
〇 発議第2号 大桑育英基金条例の全部を改正する条例について(案)
大桑村の未来への投資として、子供の教育に力を入れる必要があります。地方であっても都市部であっても、子供の教育の機会は平等でなければなりません。子供たちの学力、大学等への進学率など、都市部と地方の教育格差は歴然としてあります。この教育格差をなくさなければなりません。この議案は、昭和42年からある大桑村育英基金条例の内容を拡充し、大桑村の子供たちが、お金の心配をしないで、都市部の大学へも進学できるようにするものです。この奨学金制度は保護者も返済義務を負う貸し付けの奨学金制度なので、村の負担はありません。
〇 発議第3号 経費老人ホーム(ケアハウス)の建設について
1 過疎化と高齢化の進展により、大桑村には一人暮らしの高齢者の方が大勢おられ、これから更にその人数の増加が予測されています。日常生活に不安のある高齢者の一人暮らしの問題は、村が責任をもって解決しなければならないと思います。
2 一人暮らしの高齢者の方が、食事の用意が自分でできなくなっても、特養ホームに入所できるようになるまで、地域で安心して暮らせるようにするため、村が過疎債を活用して経費老人ホーム(ケアハウス)を建設し、国民年金の方でもお金の心配をすることなく、村民なら誰でも入所できる老人ホームを指定管理者制度により、公設・民営で運営するものです。過疎債を活用することで、建設費の7割が国から補助され、残りの3割は入居者が負担するので、建設費の村の負担はありません。
〇 発議第4号 大桑村農地・山林等公有地化条例について
1 過疎化による不在地主の増加や高齢化の進展に伴い、所有者自ら管理できない農地、山林等が増加しています。大桑村では、農地、山林等の資産価値がないため、無償でも処分することができず、農地、山林等の引き継ぎ手がいないため、困っている方が大勢います。
2 余裕者が管理できなくなった農地、山林等は、一旦、村が公有地化して管理し、次の担い手に引き継いでいく必要があります。所有者自ら管理できなくなった農地、山林等を土地所有者の申し出により、村が固定資産評価額で買い取るものです。森林環境税等の税金は、このような事業で活用すべきだと思います。